2020.10.1 全身の衰え招く「オーラルフレイル」予防して健康寿命伸ばす
加齢に伴い、かめない食品が増える、食事でむせたり食べこぼしたりする、滑舌が悪くなる、口の中が渇きやすくなる―。こうした口腔(こうくう)機能の衰えを「オーラルフレイル」と言う。放置すると、全身の衰えにつながり、要介護や死亡のリスクが高まる。
80歳で歯を20本以上残す目標を掲げた「8020運動」の啓発が進んだかいあって、30年前には10%に満たなかった達成率が2017年には51.2%まで上昇した。しかし近年、歯の本数に加えて、かむ力や飲み込む力などの口腔機能を維持することも重要だと分かってきた。