2024.1.16 舌に痛み、灼熱感―舌痛症~「頑張り過ぎる人」らに多く(東京医科歯科大学病院 豊福明科長)~
舌に明らかな異常がないにもかかわらず、痛みや灼熱(しゃくねつ)感などがある舌痛(ぜっつう)症。東京医科歯科大学病院(東京都文京区)歯科心身医療科の豊福明科長によると、口の中の病気を診る口腔(こうくう)外科に通う患者の1~2割に見られ、中高年の女性が多いという。
「舌痛症は、歯科治療をきっかけに発症することが多い。きちょうめんな人、頑張り過ぎる人、頭や腰など他の部位に痛みがある人は発症リスクが高いです」
症状は、舌の先端や側面の痛み、ひりひり、ぴりぴりした灼熱感、しびれなど。患者の6割は口の乾きや、苦味や渋味を感じるような味覚異常を伴う。
1日の中で朝は調子が良いが、午後に症状が悪化するのが特徴だ。「良くなったり悪くなったりを繰り返します。自然に治るケースも5年間で3%程度はあるとされています」
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