2021.6.23 耐え難い激痛―急性根尖性歯周炎 口腔トラブルはしっかり治療を
根尖性歯周炎とは、歯の根の先端部に起こる炎症をいう。何かのはずみで急に症状が進むと、歯茎が腫れ、激痛を伴う急性根尖性歯周炎になる。有楽町デンタルオフィス(東京都千代田区)の片山明彦理事長は「急性根尖性歯周炎は、治療した歯でも起こり得ます。口腔(こうくう)内のトラブルはきちんと治療し、清潔に保つようにしてください」と強調する。
市販の痛み止めが効かないほどの激痛が襲う
▽かむと痛いは黄信号
急性根尖性歯周炎を起こすと、歯肉が腫れてうみがたまり、耐え難い痛みが生じる。片山理事長は「市販の痛み止めでは効かないくらいの激痛です」と説明する。
原因として最も多いのが虫歯の放置だ。虫歯菌が内側からエナメル質や象牙質を溶かし、歯の神経(歯髄)を死滅させ、根の先端部にまで達して炎症を起こす。もともと、慢性的な根尖性歯周炎があり、風邪などで免疫力が低下して急性化することもある。片山理事長は「かんだ時に歯に痛みを感じるようだと、根の先端まで炎症が及んでいる場合があります」と注意を促す。根の治療(根管治療)や虫歯の治療が済んでいる歯でも、小さなひびから細菌が侵入して発症するケースや、外傷や歯周病が原因となるケースもあるという。
- カテゴリー
- おすすめ記事