2024.5.18 カテキンの虫歯予防効果~フッ化物との併用で高まる(東北大学大学院 高橋信博教授)~
緑茶に含まれる渋み成分のカテキンを、虫歯予防に使われるフッ化物(フッ素を含む化合物)と併用すると予防効果が高まる―。そんな実験結果を、東北大学大学院歯学研究科の口腔(こうくう)生化学分野の高橋信博教授らの研究グループが報告した。
口の中の細菌が歯の表面に付着し、塊となったのがプラーク(歯こう)。プラーク中の細菌が、口腔内の糖分を分解して酸を作り、歯の表面を溶かして虫歯ができる。
ただし、すぐに虫歯になってしまうわけではない。「だ液により、糖分や細菌が作る酸が洗い流されたり、溶け始めた歯の表面が修復されたりします。しかし糖分を頻繁に取ると修復が追い付かなくなり、虫歯ができてしまいます」と高橋教授。
虫歯を放置すると「痛みが出たり、歯を失ったりすることで食生活が困難になり、歯の神経の感染と炎症から、心筋梗塞や脳梗塞などの全身性の病気のリスクも高まるとされています」。
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